舌の縁に歯型がついている・・これは体からの大事なサインかも
舌の縁にデコボコの歯型がついている、という人はいませんか?
これは「舌圧痕」とよばれるもので、病気ではありませんが、日常生活のクセや生活習慣、食習慣、口の中の状況が原因となって起こるもので、体からのサインとも言えるものです。
今回は舌圧痕の原因とは何なのか、ということについて解説していきます。
舌圧痕の原因
舌圧痕ができるのは、舌が歯に強く押しつけられることが原因です。
これ自体は特に病気ではなく、これに対する治療が必要というわけではありませんが、舌圧痕が起きるのは体に異変が起こっているサインでもありますので、その原因に対して対策していく姿勢が大事になります。
舌圧痕を起こす原因としては次のようなものが考えられます。
歯ぎしり・食いしばり
日中に歯を噛みしめたり食いしばったりする癖のある方、ストレスでついつい食いしばってしまう方、眠っている間に歯ぎしりをしている方は舌圧痕が付きやすくなります。
歯ぎしりや食いしばり、噛みしめといった歯に過大な力をかける癖は、歯を傷めてしまうだけでなく、顎関節へのダメージや筋肉の過緊張などから様々な不快症状を起こす原因にもなります。
対策
無意識に食いしばったり噛みしめたりしている場合には、まずは意識してそれをやめるようにしてみましょう。
眠っている間の歯ぎしりに関してはコントロールが難しいので、歯科で歯ぎしりから歯を守るマウスピースを作ってもらうとよいでしょう。
なお、日中の食いしばりや噛みしめが減ってくると夜間の歯ぎしりも減ってくるとも言われているので、まずは日中の歯を合わせる癖を取り除いて見ることから始めてみるとよいでしょう。
舌のむくみ
実は舌もむくみが現れる部分です。
東洋医学では健康状態を見る時に舌を診ますが、これはそういったこともチェックしているのです。
舌にむくみが現れる原因としては、
・塩分の摂り過ぎ
・運動不足
・冷たいものの摂り過ぎ
・心臓疾患
・血圧を下げる薬の影響
・疲労
・消化機能が落ちている
・お酒の飲みすぎ
といったことが挙げられます。
対策
もし舌圧痕が出ている場合、生活習慣や食習慣はどうだったか一度振り返ってみて、改善できることをやってみるとよいでしょう。
低位舌
これは舌の位置が通常あるべき位置よりも下がっている状態をいいます。
食事をしていない時には、舌の先端は上の前歯の裏側の歯茎に位置しているのが本来あるべき位置ですが、それよりも下がった位置にある場合には歯型が舌につきやすくなります。
これは舌の筋肉が弱くなると起こりやすくなるもので、口呼吸になって風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなったり、姿勢や体のバランスが悪くなったり、正しく飲み込めなくなったりといったことが起こってきます。
対策
舌の位置を意識して正しい位置に置くようにし、舌の筋トレも行ってみるといいでしょう。
その際、ガムを使ったトレーニングは簡単にできるのでおすすめです。
舌の上でガムを丸くしてみる、舌の中央にガムを置いて舌を置くべき上あごの場所にガムを3秒押しあてて広げる、舌でガムを押し上げた状態でつばを飲み込む、といったことをやってみましょう。
舌は自分の健康状態を表してくれる部分でもあります。
日頃からチェックして、健康改善につなげていきましょう。