痛くないから大丈夫?気づきにくい虫歯に要注意!
歯に何も症状がないと、「痛いところもないし、歯に問題はない」と思ってしまいがちですが、そう思っている人でも検診を受けてたくさんの虫歯が見つかるということは少なくありません。
実は虫歯といっても多くの場合には痛みを出さないのです。しかし、痛くないからと言ってそのまま放置されてしまうと、虫歯がじわじわと進行していって最終的には激痛を出すという経過をたどることもあります。
きます。
気づきにくい虫歯の例
黒くなっている、穴が空いている、というような場合には自分でも虫歯があることを認識できますが、次のような場合にはなかなか自分で気づくことはできません。
次のような虫歯は気づかれずに放置され、いずれ神経にまで達するリスクが高いため、注意が必要です。
歯と歯の間の虫歯
虫歯ができやすい場所として、奥歯の溝、歯茎との境目付近、歯と歯の間の3か所が挙げられます。
歯と歯の間は普通に歯ブラシのみを使って磨いている場合、磨き残しが出やすいため、どうしても虫歯のリスクが高くなります。
この部分にできた虫歯は、かなり大きくなれば表側にも穴が空く、もしくは痛みが出て気づくことがありますが、初期や中程度の段階ではなかなか自分で気づくことはありません。
詰め物や被せ物の内部にできている虫歯
詰め物や被せ物をした後、年数が経つと境目から虫歯が再発することがあります。このような場合にも表からは全く見えないので、痛みがない限り虫歯ができていることを自分で気づくことはありません。
内部で広がっている虫歯
乳これは子どもや若い人に見られることの多い虫歯ですが、ぱっと見は何ともないように見えて、内部で大きく虫歯が広がっているという場合があります。
これは急性う蝕と言って急速にむし歯が進行してしまうもので、早期に神経に達しやすいため特に注意が必要です。
定期検診を受けましょう
通常、虫歯は初期、中程度の段階ではほとんど症状を出さず、痛みを自覚するころには相当進行が進んでいて神経にまで達していると考えたほうが良いでしょう。
それゆえ、痛みを基準に判断していると、神経を抜かなければならなくなって歯の寿命を縮めてしまうことになってしまいますので注意しましょう。
実際に、見た目で分かりやすい虫歯というのはほんの一部のケースであり、多くの虫歯は見えにくい位置にあってご自分で気づいていないケースがほとんどです。
そのため、決して自己判断はせず、定期検診を受けてレントゲン検査を受けることが重要です。
また、少しでもしみる症状を感じる、詰め物に段差がある、デンタルフロスをすると毛羽立つ、色が変わった気がする、といった兆候が見られる場合、虫歯のサインである場合がありますので、できるだけ早めに歯科を受診するようにしましょう。