噛むと歯が痛い!考えられる原因と治療法は?
歯を噛み合わせた時に痛みを感じる場合、いくつかの原因が考えられます。
噛んで痛いという場合、一過性の痛みの場合もあれば、何らかの病変が起こっていてその初期症状として痛みが現れる場合もあり、原因によってはできるだけ早めの治療が必要になってきます。
そこで今回は、噛んで歯が痛い場合に考えられる原因、そしてその治療法について解説していきます。
噛んで歯が痛む原因とその治療法
歯根の周りに膿が溜まっている
噛んだ時に歯が痛い場合に多く見られるのがこの状況です。
神経を過去に取った歯や神経が死んでしまった歯に見られ、歯根の周囲に膿が溜まって炎症を起こし、噛むと痛いという症状を起こします。
ほとんどの場合、レントゲンを撮ることですぐに診断が可能です。
<治療法>
この場合には早めに根の治療を行う必要があります。この状態を放置してしまうと、何もしなくてもズキズキと痛むようになり、大きく顔が腫れてしまうこともあります。
根の治療が終わったら、被せ物をしてまた噛めるようになります。
歯根破折
神経を抜いた歯に見られることが多く、もろくなった歯根が噛み合わせの力に耐えられなくなって割れてしまい、周囲の組織が炎症を起こしてしまいます。
<治療法>
歯根が割れた場合には被せ物ができなくなってしまいますので、抜歯し、インプラントやブリッジ、入れ歯などで歯をおぎなう治療を行います。
虫歯・歯髄炎
虫歯がある程度進行してしまい、穴が空くと、そこに食べかすが詰まることによって噛むと痛みを感じることがあります。
この状態を放置していると、歯の神経に感染、炎症を起こし、何もしなくてもズキズキと痛みを起こすようになります。
<治療法>
虫歯治療、もしくは神経まで達しているようであれば、神経を取り除く根管治療が必要になります。
歯周病
歯を支えている歯茎や骨などが侵されてしまう歯周病にかかると、だんだんと歯を支えきれなくなり、固いものを噛むのが苦痛になってきます。
<治療法>
歯周病の治療が必要になりますが、噛んで痛みを出している状態はかなり病状が進行している状態なので、抜歯になる可能性もあります。
歯へのダメージ
夜間の歯ぎしりがひどい、もしくはスポーツ時などに強く食いしばりをしている、というような場合、歯にはかなりのダメージが加わりますので、噛むと痛みを感じることがあります。
歯をなにかにぶつけた後にも数日間は歯が敏感になり、噛むと痛みを感じることがあります。
また、歯が新しく生える際に手前の歯が押されると、その歯が他の歯よりも強い力で当たるようになり、痛みを感じることもあります。
新しく詰め物や被せ物を入れた際に、かみ合わせが高い状態で入れられていると他の歯よりも強く当たるために痛みを感じるということもあります。
<治療法>
ぶつけて歯が痛む場合には安静にしておくことで、数日で痛みはなくなるでしょう。
歯が生える際の痛みも同様に、様子を見ておけば次第に痛みはなくなっていくでしょう。
かみ合わせが高い状態で入れられている詰め物や被せ物は、放っておいても良くなりませんので、早めに歯科医院で調整してもらうようにしましょう。
歯ぎしりがひどい場合には、歯ぎしりから歯を守るマウスピースをつけるのがおすすめです。食いしばりの癖がある人は、意識してやめるようにするか、スポーツで食いしばる必要がある場合にはスポーツ用のマウスピースを歯科医院で作ってもらうことをおすすめします。