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COLUMN歯科コラム

歯科恐怖症で歯医者にイケない!虫歯は全身麻酔で治療はできないの?

歯医者は怖いと小さい頃思っていた人は多いのではないでしょうか。実際、子供達に行きたくないところを聞けば注射か歯医者と答えるでしょう。それくらい歯医者は怖いイメージが昔からあります。
なぜ皆さんが歯医者を怖いものと覚えているのかについては後ほど触れていきますが、歯医者が怖いという気持ちを持ったまま大人になると「歯科恐怖症」という状態になります。
歯科恐怖症の患者さんは意外にも多いですが、その患者さんからすれば怖いところなのでそんなに出会うことはありません。
でも、年に数回は歯科恐怖症の患者さんにお会いする機会があります。口を見ればすでに虫歯でボロボロになっていることが多いです。
歯科恐怖症の患者さんからよく「全身麻酔で治療をしてほしい」と話を受けますが、皆さんはどうですか?今回は西日暮里駅前デンタルクリニックから、そんな歯科恐怖症の患者さんの希望は叶えることができるのか否かというお話です。皆さんは歯医者さん嫌いにならないでくださいね。

全身麻酔という治療法はあるものの…

全身麻酔という治療法はあるものの…

まず結論から言うと全身麻酔を使って虫歯の治療をすることは可能です。しかし、現実的ではないというのが歯医者の意見です。
というのも全身麻酔を使用して虫歯の治療をするのは本来脳性麻痺のある児童や重度障がい児・障がい者の患者さんが多いからです。脳性麻痺のある児童は突然反射運動を起こす危険があり通常の歯科治療では困難な場合があります。他にも重度の障がいを持っている患者さんは自分の意思とは関係なく身体が動いてしまうことがあります。
虫歯の治療では鋭利なドリルを使用して口の中で操作をするので暴れられたりすれば大けがにもつながってしまいます。患者さんの安全を考えた時に全身麻酔で行う方がベストと判断すれば全身麻酔下で虫歯治療や根っこの治療を行うこともあります。
では、歯科恐怖症の患者さんではどうでしょうか。歯科恐怖症の患者さんのほとんどは歯医者とのコミュニケーション不足や歯医者の一方的な治療の進行を幼少期に経験しトラウマになっているパターンが多いです。
昔の歯医者さんって「痛かったら手を挙げてください」と言って、手を挙げると「我慢してね」と謎に抑制してきませんでしたか?
そういう歯医者さんって子供ながらにものすごく嫌でしたよね。
それなので大体の患者さんは歯医者さんとのコミュニケーションが取れ、治療内容を事前に理解していると治療ができたりします。

 

全身麻酔はなぜ勧めないのか

御託はいいから全身麻酔をしてほしいと考えている方もいるので費用面や施設面のお話をします。全身麻酔はするにしても歯科麻酔科の専門医を呼ぶ必要があります。
歯科恐怖症の症状が強い場合は健康保険で全身麻酔を受けることができますが相場は1回10万円程度です。虫歯治療をするだけで10万円以上が飛んでいきます。
さらに全身麻酔をするにしても一般開業歯科医院では行うことができません。充分な設備の整っているところでなければできないので、医科大学病院や歯科大学病院へ通ってもらう必要があります。初診でかかり直すだけでなくそこから担当歯科医への振り分けと診断を行い、全身麻酔の予約へとステップを踏むので期間も長期間かかってしまいます。
また全身麻酔は一度呼吸を止めて人工呼吸器で管理しながら治療を行います。命に関わるような手術であれば天秤にかけた時に全身麻酔を選びますが、虫歯程度の治療で一度呼吸を止めて治療をするのはどうでしょうか。さらに全身麻酔をすると必ず入院が伴います。仕事を休める立場にある人なのかといった社会的な一面も関わってきます。

 

全身麻酔以外の方法は?

全身麻酔以外の方法は?

歯科恐怖症の患者さんで全身麻酔で虫歯を治す以外の方法を考えると静脈内鎮静法というのがあります。この方法は静脈内に鎮静薬を注入し、意識レベルを下げる方法です。
みなさんが寝起きや寝る直前のぼーっとしている時の感覚ってありますよね?あの状態で治療をするのが鎮静法だと思ってください。
鎮静法と全身麻酔の違いを少しまとめてみました。

■自発呼吸
全身麻酔のように一度呼吸を止めて人工呼吸器で管理をする必要がなく比較的安全な鎮静法の一つです。大きな違いとしては意識レベルを落とすだけということです。

■意識はある
意識レベルは下がりますが意識が完全になくなるわけではありません。治療中の敗者同士の会話などが断片的にですが覚えている程度です。

■付き添いがいればその日に帰れる
患者さん一人で車の運転や電車に乗って帰ってもらうわけにはいきませんが付き添いの方がいればその日のうちの帰ってもらうことができます。入院する必要がないので楽ですよね。

■食事制限なし
全身麻酔では患者さんが嘔吐する可能性があるので麻酔開始何時間前から絶食と決められてしまいます。鎮静法では嘔吐のリスクも低く、食事制限をかける必要がありません。

■噛み合わせの調整可能
全身麻酔での虫歯治療で最もネックとなるのが噛み合わせの調整です。通常の歯科治療であれば患者さん自ら顎を動かしてもらい噛み合わせが合っているかチェックしますが、全身麻酔では意識がないので歯医者が顎を動かして確認するほかありません。
普段の噛み方と異なるので噛み合わせの調整が十分にできないことが多いですが、鎮静法であれば患者さんの意識はあるので噛み合わせの調整を行うことができます。

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